大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。

過食や高血糖で老化する

細胞内の抗酸化物質にグルタチオンというものがあります。
酸化されたものを還元して、自らは酸化されます。
その酸化したグルタチオンを還元してまた働けるようにするのがNADPHです。

・グルコースが過剰に余ると解糖系の側路のポリオール経路に行きます。
グルコースがソルビトール に変換される時にNADPHが使われます

・過食によって脂肪酸が合成される時にNADPHが使われます

するとグルタチオンが働けなくなります。
→酸化ストレス↑

そして先ほどのポリオール経路は
グルコース→ソルビトール→フルクトースへと代謝されます。
フルクトースはAGEという糖化産物を生成し、タンパク質などを糖化します。また、AGEは受容体にくっ付くと活性酸素を出します。

ですので過食や糖質過多、果糖過多は酸化ストレスと糖化のダブルパンチでタンパク質の機能を損なったり細胞死を発生させます→老化

果糖は解糖系の律速酵素を迂回して横入りするので代謝が速いです。
解糖系に入ると速やかにピルビン酸やアセチルCoA、又は糖化産物の中間体のグリセルアルデヒドになります。
これらの物質はそのままでは貯蔵できないので乳酸や脂肪酸、コレステロール、AGEへと変換されます。
太る、脂質代謝異常、老化etc

食事の量と割合と質は大事です。

ポリオール経路などしっかりと糖代謝を学びたい方は動画「糖質を極める編」❗️