こんにちは!

大事なのは方法論ではなく個体差の評価!

 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の分子栄養学講座」岡洋介です。


【甘い物がやめられない・物忘れ・眠い・鬱症状】

トレーナーのあなたはどのようにアプローチしますか?

カンジダについて

カンジダはカビの一種で常在菌であり、皮膚や粘膜にいます。

通常は問題ないのですが、腸内環境が悪くなったり免疫が下がったりすると増殖して症状が出ます。

甘い物がたべたくなる、カンジダがダイエットを邪魔する理由

・カンジダは糖質をエネルギーとしていて、甘い物がが欲しくなるのはカンジダに食べさせられている!(本人は嗜好の問題だと思っているが、栄養やカラダの状態によって嗜好や味覚は変わります。)

・カンジダの代謝物はエネルギー産生を阻害する!→エネルギー産生が落ちるので簡易なエネルギー補給として甘い物が欲しくなる!

※カンジダは有機酸検査で。
こちらの検査は腸の状態やTCA回路のどこで代謝が阻害されているかなどが分かり非常に優れた検査です。
カンジダの代謝物である酒石酸、アラビノース、3-オキソグルタル酸などが阻害します。

・カンジダの菌糸が腸に穴を開け、リーキーガット(腸漏れ症候群)に→満腹ホルモンが出なくなり過食!

腸内の善玉菌が減る(食事が悪かったり、抗生剤の使用などで)、砂糖などの単純糖質過多(カンジダは単純糖質をエネルギーにしています)、腸内のPHがアルカリに傾く(善玉菌の減少や肉を大量に食べて消化の過程でアンモニアが沢山出る)、免疫が下がるなどで増殖していきます。

ちなみにカンジダ自体も代謝物としてアンモニアを出すので腸内がさらにアルカリ性に傾き腸内環境が悪化していきます。

そして普段は酵母の形をしているのですが、徐々に菌糸を伸ばしてきます。
この菌糸が腸壁を貫いてしまうのです
→リーキーガット(腸漏れ)。

こうなると、未消化のたんぱく質や病原菌など、本来腸を通らないものがどんどん体内に入ってしまいます。
そうなると肝臓が解毒に追われるので、肝臓も悪くなる&全身症状が出る

リーキーガットの状態になると小腸から出るGLP-1やpyy(ペプチドワイワイ)という満腹ホルモンも出なくなってきて過食に繋がったり、血糖コントロールがうまくいかなくなったりします。

カンジダの出す代謝物はTCA回路を阻害します。エネルギーが効率良く作られないのでエネルギー切れになり甘い物が欲しくなる。

まとめ

・カンジダがいるとエネルギー産生を阻害、GLP1などのインクレチンというホルモンが出にくくなるので血糖コントロールが上手くいかなくなる
→低血糖→甘い物食べたい!眠い!

・カンジダの代謝物アセトアルデヒドはアルコールを分解する時に出るもので、要するに酒飲んでいるような状態→物忘れや頭がぼーっとした状態(ブレインフォグ)

・リーキーガットで肝臓は解毒に追われる→処理能力超えると症状がどんどん出てくる&免疫↓&全身症状

という感じです。

カンジダ はいろんな場所にいるのでいろんな場所で症状が出ますが(フケ、口角炎、膣カンジダ、肛門のかゆみetc)、この時に局所にだけアプローチしても治らないです。

よくあるパターンが膣カンジダ→局所クリーム
、口腔カンジダ→うがい薬、頭痛→頭痛薬、鬱症状→精神科みたいな。

どこかにカンジダの症状が出たら腸でもほぼ増殖してます。カンジダは全身症状を引き起こします。局所にアプローチしつつ、腸のカンジダにアプローチしないといつまでたっても治らないです。

ではまた☆