「大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養セミナー「トレーナーの為の栄養学講座」
岡洋介です。
「甲状腺機能低下でB12と葉酸を摂取しても大球性貧血が治らない理由2つ」
今日は中級者向け。
・赤血球の数が減る
甲状腺機能低下で代謝↓→酸素の需要が減り酸素分圧↑→エリスロポエチン↓で赤血球の数が減る
・DNA合成がうまくいかない
甲状腺ホルモン↓でB2の活性化↓→葉酸代謝↓→DNAの合成↓だったり、甲状腺ホルモン↓で胃腸機能↓だとB12の吸収↓→葉酸代謝↓→DNAの合成↓で細胞分裂がうまくいかない→大きく未成熟な赤血球ができやすい
ビタミンBはそのままでは体内で働けないので活性型に代謝される必要があります。甲状腺ホルモン↓だとB2の活性型であるFADへの代謝がうまくいかず、ミトコンドリアでATPがうまく作れません。
そしてB6や葉酸の代謝にもFADが必要なので、色々と不具合がでます。
メチレーションという回路でDNAの合成や、ホモシステインという動脈硬化の原因となるものの代謝がうまくいきません。
あとグルタチオンの還元がうまくいかず酸化ストレスが強くなったり。
ということで、クライアントのビタミンBサプリを考える時に上記のようなことも考慮しないとダメってことです。
nowのB50じゃ効果が出ないどころか害が出る場合もあります。
マーサーブランチギンザのフレンチトーストはメチャうまです。テラス席も気持ちいいです。ようやく緊急事態が明けたので、また色々食べ歩きたいです🤤
甲状腺ホルモンや鉄については「女性の為の分子栄養学的栄養アプローチ」で詳しく解説しています→こちらから