こんにちは!

「大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいたトレーナーによるトレーナーのための栄養講座「トレーナーの為の栄養学講座」主宰 岡洋介です。

【感情や思考は栄養に依存する】

前回前々回に神経伝達物質のことを書きました。

神経伝達物質は栄養でできています。もう少し詳しくはモノアミン仮説とかでググっていただけると☆

鬱っぽい、落ち着きがない、イライラ、ざわざわしているところで会話が出来ない、不安、やる気がない、幸せ感がないetc、、、

あなたの周りに上記の様な人が居たら栄養状態が悪いんだと思って生暖かく見守ってあげましょう。

というのは冗談で、この様な症状をクライアントに相談されたらトレーナーのあなたはどのように対処しますか?

先日クライアントが泣きながら「家族にちょっと異常だから病院に行けと言われた。気分障害と診断された。とりあえず薬を飲んで様子を見ましょうと言われた。」と相談されました。

この方は子育ての強いストレス、無月経という状態です。ご家族に当たってしまうが、コントロールできないとのこと。

そこで銅亜鉛バランスによるドーパミンからノルアドレナリンへの過剰変換の話や副腎疲労→甲状腺機能↓→プロラクチン↑という機序をお話しし、ご理解いただいた上で、別の信頼できる医師を紹介しました。
帰る時には「ちょっと光が見えました」と笑顔で帰られました。

※副腎疲労や甲状腺機能についてはまた今度書きます。

ということで神経伝達物質の生合成やその働きについて理解があると相談にも乗りやすいですよね。

例えばドーパミン(やる気etc)

依存性のある方。ゲームやアルコール、ギャンブルetc。これはドーパミンが放射されるドーパミン神経の中に報酬系と呼ばれる所があり、ドーパミンを出すことで快感を得ようとしている行動であったりします。

その他ドーパミンは不足していると言語障害や記憶障害、あとよく見かけるのが字が小さい人。
過剰だと多動になったり。

例えばGABA(リラックスetc)

γアミノ酪酸(ガンマアミノらくさん)Gamma-Amino Buryric acidの略です。

これは抑制系の伝達物質で、先ほどの報酬系においても抑制として働きます。

雑音が苦手だったり、雑音の中で会話ができなかったり。GABA不足だとこのような症状が出ます。足りてる人は雑音の中でも必要な音を聞き分けられるので会話ができます(カルテルパーティー効果)。

グルタミン→グルタミン酸→GABAと変換されるのですが、グルタミン酸からうまくGABAに変換されないとグルタミン酸は興奮毒性があるため、イライラに繋がります。

よくGABA入りチョコレートなどを見かけますが、基本的には外から摂取してもGABAは血液脳関門を通過できないため効果はないと言われていますが、腸にもGABAの受容体があり、それを介して効果が出ます。腸と脳は迷走神経で繋がっていて互いに影響します(腸脳相関)。

でもさすがにチョコレートに入ってる位の量だと効かないとは思いますが、、、。チョコレートには銅やカフェイン、砂糖が含まれるので一時的に元気になるかも知れません。

次回はこれら神経伝達物質の生合成におけるキーとなる栄養素と「その評価をどうやってみるか」について簡易に書きます☆