大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。

「健康診断の1つの項目を見ても色々分かります。」

「ビタミンB群の相互作用やホルモンの関与」

「全部スラスラ出てきたトレーナーはセミナー受けなくていいです。」

よく栄養療法では使われるALTAST

これは通常は数値が高い時に肝臓や心臓の疾患のマーカーとして使われます

しかし、栄養療法ではビタミンB6の指標として使われます。どちらもビタミンB6を補酵素としているからです。

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例えば、AST20ALT13だったとします。このように基準値内でASTよりALT2以上低い時はビタミンB6不足と判定します。ASTよりALTの方が半減期が長いので、補酵素のビタミンB6が不足しているとASTALTの差が開いていきます。

これは栄養療法で初心者が習うのですが、もう少し難易度を上げると、ビタミンB6が補酵素として働けるのはPLP(ピリドキサールリン酸)といういわゆる活性型です。

ビタミンB6を活性型のPLPに変換する酵素には補酵素としてFMN(フラビンモノヌクレヲチド)というビタミンB2の活性型が必要です。

ビタミンB2を活性型のFMNやもう一つの活性型のFAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)に変換するには甲状腺ホルモンや、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)なども関与します。

ですので甲状腺機能、副腎機能がちゃんとしてないとダメなのです。

ですのでASTALTからビタミンB6不足と判定したら、その原因は

・摂取量が少ないのか

B6はたんぱく質食品に多く含まれるので、胃酸が少なくて遊離できず吸収ができてないのか

B6は腸内細菌も産生するので腸内環境悪いかも

・甲状腺機能や副腎機能低下でB2を活性化できずB6を活性化できてないかも

ビタミンB6が不足していると、予想される症状として

・神経伝達物質の代謝がうまくいかない

セロトニン (幸せ感)、ドーパミン(やる気)、GABA(リラックス)の合成や代謝がうまくいかないかも

・メラトニンで睡眠がうまくいかないかも

・トリプトファンからNAD作れなくてATP産生で疲れ安いかも、甘い物好きそう

・ヘムの合成で貧血の可能性↑→疲れやすいかも、甘い物好きかも

・エストロゲンの代謝がうまくいかず生理の時に辛そう

・葉酸代謝がうまくいかない

・ホモシステインの代謝がうまくいかず動脈硬化のリスクかも

・ホモシステインから解毒経路に流せず、グルタチオンの生成かも。解毒なので化学物質に敏感だったり匂いに敏感かも。化粧品売り場とか新築の部屋にいると気持ち悪くなったり。

などなど。

大抵の人がチンプンカンプンだと思います。

生化学的機序を学んでおくとクライアントから出る様々な不定愁訴に対応できます^_^

まずは基礎の基礎から一緒に勉強しましょう!

「誰でも必ずできるようになります!」

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