「大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」
分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。
「喘息(ぜんそく)のアプローチは⁉️」
喘息も割と多いお悩みです。
日本の成人の喘息は3~4%(未成年は約7%)といわれ、20~30人に1人は喘息持ちということになります。
身近な病気で誰でも発症する可能性があります。
今回書こうと思ったのも、知り合いのお子様が喘息で悩んでいるということからです。
・まず喘息とはどういう病気なのか?
簡単に説明するとアレルギー物質などが原因となって気道※に炎症が起こり咳が出たり呼吸がしづらくなったりします。
気道の粘膜のバリア機能が壊れていたり、アレルギー物質に対して免疫が過剰に反応すると起こります。
※ 鼻や口から空気を取り入れて肺まで送る空気の通り道、気道の下の方の肺へ枝分かれしている部分が気管支です。
・どうやってアプローチ?
まず書いておきたいのが、クライアント様が薬や吸入器を処方されている場合は勝手に断薬しないようにして下さい。
喘息は炎症が慢性的になることで、気道の組織が変性してしまいます。
気道の平滑筋が肥厚化したり粘膜の修復が追いつかなかったりで、気道が狭くなってしまったりアレルギーに対してより敏感になってしまったりします。
ですので薬や吸入器で症状を抑える必要があるのです。
その上で根本的なアプローチです。
喘息も花粉の記事で書いたように免疫のバランスが崩れているのです。
参考記事はこちら
アプローチは花粉症と一緒です。
ヘルパーT細胞のバランスをとればいいのです。
ヘルパーT細胞は数種類ありますが、元は同じ未熟なヘルパーT細胞(ナイーブT細胞)です。
ナイーブT細胞が成熟したヘルパーT細胞に分化する時にどういう環境(栄養素やエイコサノイドなど)なのかによって、どの種類のヘルパーT細胞になるのかが決まります。
ナイーブT細胞は様々な受容体を持っており、どの受容体が活性化するかでどの転写因子が活性化するかが決まるからです。
キーワードは油、ビタミンD、酪酸、口腔・上咽頭・腸ケアでした。
リノール酸・アラキドン酸が優位な方はプロスタグランジンE2(PGE2)という局所で働くホルモンの様な物質が多く作られる→
・気管支が収縮しやすくなる
・Th2というアレルギー反応を促進する免疫細胞が増える
ではまた🙂