大事なのは方法論ではなく個体差の評価!

分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養セミナー「トレーナーの為の栄養学講座」
岡洋介です。

ストレスで痩せられない時に有効なのは⁉️

前回ストレスによるインスリン抵抗性に触れました。今回は関連記事。

慢性的なストレスによる高コルチゾール状態は肥満を惹起します

コルチゾールは糖新生を活発にするのでタンパク質や中性脂肪の分解を活発にします

・タンパク質の分解
→筋肉↓

・中性脂肪の分解
→中性脂肪が分解され脂肪酸が肝臓に集まる
→肝臓での中性脂肪の合成が活発になる
→中性脂肪リッチなVLDLが出荷
→血中の中性脂肪の量が増える

VLDLはLDLやHDLとCETP(コレステロールエステルトランスファープロテイン)を介して中性脂肪とコレステロールを交換しています

すると中性脂肪リッチなLDLとHDLが増えます。
その後HTGL(肝性リパーゼ)やLPL(リポプロテインリパーゼ)によって中性脂肪が分解されると小型のLDLとHDLができます

小型のLDLは受容体との親和性が低くなり、血管内を漂ってる時間が長くなります。
小型のHDLは分解されてしまいます。
→血中のLDL↑&HDL↓、心血管系のリスク↑

要するに脂質代謝全般悪くなります。
インスリン抵抗性も起こします。
コルチゾールはNPY(ニューロペプチドY)を増やし食欲を増進します。

めっちゃ痩せにくい状態ですよね。

ここで原因となるコルチゾールを間接的に抑制し、脂質の炎症を抑えインスリン抵抗性を改善して脂質代謝と糖代謝を改善する可能性のある便利な栄養素が「タウリン」です。

・タウリンはGABA受容体に作用することでコルチゾールを抑制します。

・タウリン は脂肪細胞の炎症を抑え、マクロファージ を減らすことが分かっています。
インスリン抵抗性の原因は脂肪細胞の炎症による糖の取り込み制限です。

という感じでストレスで痩せられない場合はタウリンやその他アシュワガンダやロディオラ などのハーブでコルチゾールを抑制することを頭に入れておくといいかもしれません。

ではまた🙂