大事なのは方法論ではなく個体差の評価! 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。

ストレスにナイアシン?

リラックスを促す神経伝達物質のセロトニンはトリプトファンというアミノ酸から作られるのですが、画像のようにセロトニン経路とキヌレニン経路の二股に分かれます

ストレスや炎症があると、炎症性のサイトカイン(細胞間で情報のやり取りをするもの)が出てキヌレニン経路に行く酵素(IDO)が活性化します。

するとセロトニン 経路の方にいかなくなり、セロトニン の合成が落ちます。

これを防ぐためにストレスや炎症を抑えるのはもちろんなんですが、キヌレニン経路はNADというナイアシンの活性型を作る経路なので、ナイアシンを摂取することでフィードバックを働かせてキヌレニン経路を抑制することができます。

そしてセロトニン経路の方ではセロトニンからメラトニンへ変わるときにSAMe(Sアデノシルメチオニン)というメチル基を渡すものが必要になります。

これはメチレーションという回路で作られるのですが、SAMeを作る時に副腎ホルモンのコルチゾールが必要になります。
ですので、副腎疲労になりコルチゾールが減るとセロトニンからメラトニンの変換がうまくいかず不眠になる可能性があります

【まとめ】

ストレスがあるとセロトニン (ハッピーホルモン)が作られず、メラトニンも作られず、よりストレスを増強しかねない悪循環となります。

このような時はナイアシン 、メラトニンを摂取するのも1つの方法です。
サプリメントは状況に応じて賢く使いましょう。

※メラトニンはあくまでも自己責任で。2〜3mgで十分効くはずなので、量には気を付けましょう。

ではまた^_^